~新潟県令和3年度「5Gソリューション開発促進事業費補助金」事業~
株式会社プロッセル(本社:新潟県長岡市、代表取締役・横山 和輝)は、2022年2月14日に、開発を進めているオンライングループワークに特化したソフトウェアのβ版を用いて、オンライングループワークの利便性を検証する実証実験を行います。この実証実験は、新潟県令和3年度「5Gソリューション開発促進事業費補助金」事業(以下、「本事業」)の一環として実施します。
■背景・目的
オンラインツールを用いたICTの発展が進む中、新型コロナウィルス感染症拡大を契機に、オンラインツールを用いた経済活動や日常生活が世界的に急速に行われることとなりました。しかし、オンライン特有の課題は存在し、対面型(オフライン)各種活動と同レベルのものとはいえず、対面型の補完的役割にとどまっているのが現状です。特に、グループワークにおいてこの課題は顕著であり、一定の制約のもと運営されています。
■本事業の取組内容
令和3年から5G回線の特長を活用したオンライングループワークの課題を解決するソフトウェアを開発しており、教育現場で頻繁に行われるグループワークに関してコンソーシアム内外の高等教育機関と連携した実証実験を複数回実施し、より良いソフトウェア開発に繋げていくこととしております。
今回の実証実験は、その第1弾として、長岡工業高等専門学校の教員・学生のご協力を賜り、開催することといたしました。
【ご参考】本事業参考資料
・新潟県報道資料(2021年7月5日)
「『5Gソリューション開発促進事業』の補助対象事業者を決定しました。」
https://www.pref.niigata.lg.jp/uploaded/attachment/278709.pdf
■課題認識
現状、オンライングループワークを行う場合に以下の課題が挙げられます。
①オンライン授業での事前準備(学生のレベル・性格に応じたチーム分け、資料作成等)が多く、教員への負担が大きいこと。
②Zoom等でブレイクアウトルームを用いた教員は全学生を満遍なく見ることが出来ず、状況把握(進行度合把握、質問への対応、発言頻度の把握等)が困難なことから、適切な成績管理に繋がらないこと。
■β版ソフトウェアの概要
Zoomの利便性・セキュリティ面は維持し、グループワーク実施時における教員の負荷を現状より軽減させたソフトウェアを開発しました。また、グループワークの進行と並行して5Gの特長である「低遅延」と「大容量」を生かして、リアルタイムに学生の評価が可能となる機能を実装し、対面実施さながらの評価機能としました。
【実装機能の説明】
・グループワークの開催・運営に関する機能
①グループワークに特化したタイムラインやメンバー表などを容易に編集可能にするテンプレート
②メンバー表と連動するブレイクアウトルーム等のビデオ会議
③上記の情報を一括で管理・閲覧できる管理者ダッシュボード
・リアルタイム解析機能
①各ブレイクアウトルーム内の会話をテキスト化
②各チームに対しての感情分析、トピック分析
※感情分析では、グループワーク内容のポジティブ性やネガティブ性を確認することができる。トピック分析では、発言内容のつながりを可視化することができる。
■実証実験の概要
日時:2022年2月14日(月)16:00~17:00
場所:独立行政法人国立高等専門学校機構 長岡工業高等専門学校
(住所:〒940-8532 新潟県長岡市西片貝町888)
内容:β版ソフトウェアを用いたグループワークを開催し、完全オンラインで実施。
(時間構成:グループワーク50分、プレゼン10分)
※新型コロナウイルス感染拡大などにより対面実施が困難であるため、オンラインのみで実証実験を実施します。
【実証実験のプログラム】
■5G実証実験全体図(イメージ■
コンソーシアム体制(敬称略)
・株式会社プロッセル
:幹事会社。ソフトウェア開発。
・独立行政法人国立高等専門学校機構長岡工業高等専門学校
:ソフトウェア開発のためのヒアリンググループワーク活動の授業の実施。授業データ解析指標のフィードバック実施。
・新潟ベンチャーキャピタル株式会社
:学生への資金調達、授業の外部講師、ビジネスコンテストなどの審査員、起業環境におけるデータ解析指標についてのフィードバック、起業を志す学生の活動支援。
・株式会社スナップ新潟
:授業の外部講師、ビジネスコンテストなどの審査員、起業環境におけるデータ解析指標についてのフィードバック、起業を志す学生の活動支援。
・KDDI株式会社
:検証実施通信状況の整備や技術支援授業の外部講師、ビジネスコンテストなどの審査員、起業家育成のためのKDDIアセットの提供。